ニート系大学院生の書評

研究論文より本ばかり読んでいるニート系大学院生が、ジャンル問わずおすすめの本を紹介していきます。感想も書きます。

歴史の謎を探る会『イギリスの歴史が2時間でわかる本』 基礎から学び博識な文化人を目指す

どうも、お久しぶりです!たーすぎです!

一応まだロンドンにおります。

大英博物館やナショナルミュージアムなんかを観にいったりして、楽しくすごしております。

そんな中で、絵画や歴史的建造物はただ見てるだけでも勿論楽しいのですが、最近は調子に乗り始め、「もうちょいシャレ乙な楽しみ方をしてえな」と思うようになりました。

そして、イギリスの歴史でも勉強するか、という結論にいたり一冊の本に出会いました。

 

てなわけで早速本題に入らせていただくと、今回は歴史の謎を探る会著、『イギリスの歴史が2時間でわかる本』を紹介いたします。

 

ざっくりと主要事項を知りたい方におすすめ 

 「二時間でわかる」と銘打っているだけあり、わかりやすく簡潔な文章で書かれています。僕は、くだけすぎている本(例えば、先生と生徒が掛け合いながらすすめていったりするもの)は「俺、いま頭よくなっているぜ」感がなくなるので好きではないですが、この本はしっかり「楽しいけど勉強してるなー」という気分にさせてくれます。

 

スコットランド独立運動などが少し前に話題になりましたが、イングランドスコットランドウェールズという三地域の関わりが時代ごとに書かれております。

ワールドカップの時の記事などで、なんとなく知った気になっていたこの三地域の謎がついに明らかになりました。

 

そして、最も重要なこととして、イギリスは現存するほぼすべての国に影響を与えてきたため、今なお続く国際問題の理解に大きく役立ちます。

どの国でもそうだと思いますが、やはり輝かしい面と負の側面を抱えております。

難しい問題には触れませんが、個人的に「イギリス病」と呼ばれる経済的混迷から脱却した事例は同じ島国として学ぶことが多く、また希望とも取れる事例なのではないかと感じたりもします。

3週間くらいしかいませんが、似てるとこ結構あるなーと思いますし。

(列の順番にめっちゃ厳しいとことか笑)

 

 

また、現代の観光名所に関係する話も登場します。

大英博物館の目玉、ロゼッタストーンはなぜイギリスにあるか、ロンドン塔はどのように使われていたかということも時代ごとにわかり、観光前にとてもお勧めです。

僕も今週末ロンドン塔に行こうと思います。

 

映画・アニメなどでお馴染のワードも登場

コードギアス』でお馴染の「ブリタニア」という言葉の由来や、『Fate』シリーズでお馴染のアーサー王伝説にも触れます。

映画『1000日のアン』の元になったアン・ブーリン、『英国王のスピーチ』の元になったジョージ6世についてなども取り上げられております。

つまり、この本を読んでおけば、映画・アニメをより深く理解できること間違いなしです。友達と映画を見に行ったときに、「ああ、あれはこのイギリス史と関係してるんだよね」って言えたらかっこいいですよね!

(まあ、やりすぎるとうざがられるかもしれないけど!笑)

 

まとめ

イギリスの歴史を基本的なところから、ちょっとコアなところまで解説してくれる本です。

受験勉強などでがっつり世界史を学ばれた方には物足りないかもしれませんが、ざっくりと主要事項を知りたい方にはものすごくおすすめです。

 

宮下奈都『窓の向こうのガーシュウィン』 たぶん、考えすぎてしまう人におすすめ

こんにちは!なんとか無事発表を終え、ロンドンに来ているたーすぎです!

初ヨーロッパです!!

ならブログなんか書いてないで色々みて回れよ、と思われるかもしれませんが、もう本当にその通りです笑

異国の地に来て普段と同じことをしてしまうのはなんとなく恐縮ですが、さっそく紹介に入らせていただきます。

今回は宮下奈都先生の『窓の向こうのガーシュウィン』(集英社)です。

 

 

窓の向こうのガーシュウィン (集英社文庫)

窓の向こうのガーシュウィン (集英社文庫)

 

 

 

あらすじ

主人公は、周囲の言っていることが理解できず、欠落感を抱えたまま何も望まずに生きてきた19才の女の子。

ある日彼女は、ホームヘルパーの仕事で訪れた家で、写真や絵に額をつける「額装家」に出会う。

「今」を切り取る額装家という仕事に惹かれた彼女は額装を手伝うようになり、額装家としてというより一人の人間として成長していくお話です。

 

余談ですが、本を買うとき職人が出てくるということは知っていたので、てやんでぇー、みたいな昔かたぎで、だけど熱い職人の話を想像していたが全然違いました。

たぶん、考えすぎてしまう人におすすめ

たぶん、と書いたのは正直この作品を完全に理解できていないと思うからです。

(他の作品を完全に理解できているかはとりあえず触れないでください……)

ただ、自他共に認める考えすぎ人間の僕が、この本を読んで少し救われた気がします。

僕がどれくらい考えすぎマンかというと、家から駅に向かうとき門を出て左側から行くか右側から行くか迷います。

 

少しタイプは違いますが、主人公の女の子はジェネライズ化するのが非常に苦手な少女なので、周りから「ばか」、もしくは難しく考えすぎだと思われています。

例えば、一面に咲くひまわりの花々を見たら、大抵の人は同じひまわりがたくさんあると認識すると思いますが、彼女の場合は一本一本異なる花がたくさんあると認識します。

 

このように物事をありのままの姿で捕らえるため、人の比喩などを理解するのが苦手で周りをいらつかせてしまいます。

しかし、それでも彼女を受け入れてくれる人がいる。ましてやそれを長所だと思ってくれる人も現れる。

考えすぎることって、回りをめんどくさがらせるだけではないんだ、と希望が持てます。

 

また、考えすぎてわけがわからなくなっても、ホントに大事なものにはきっと気づけるんだ、と感じさせてくれます。

 

女の子は、しばしば雑音と周囲の発言が区別できなくなります。

しかし、少女にとって大事なことは大きな音を持っており、雑音をかき消してしっかり女の子の耳へと届いてくれます。

ただ、このときに、聞こえないふり、つまり考えすぎているふりをしてはいけないとも書かれていると思います。

自分に当てはめると、別に左から行こうが右から行こうかなんて本当はただ考えているふりをしているだけで、外に出たくない気持ちから逃げているだけかもしれないということになりますね。

勝手に解釈しておいて耳が痛いです笑

 

今を切り取るということ

これまで書いたことだけですと、「とりあえず額装出てなくね?」と思われたかと思いますが、勿論そんなことはありません。

 

女の子の成長とともに、失くしたくない日々はどんどん過ぎ去っていきます。

それでも、彼女は額縁を通して「今」という点を切り取ることはできます。

そして、額縁を通し自分が生きている風景と調和させることで、そのときの気持ちを忘れてしまっても出来事自体は死なず、共に生きていくことができるのでしょう。

 

今感じたことは、今しか切り取れない。僕は額縁は作れませんが、文字という形で読後の感想を切り取ってみようと思って、せっかく海外にいる中でも書かせていただきました!

 

ちょっと理解しきれていない部分もあるかと思うので、読まれた方は是非感想教えていただきたいです!!

井上智洋『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊問題』 技術は人間に取って代わってしまうのか

こんにちは!

本ばかり読んでるため、いよいよ発表関係が大変なことになっているたーすぎです!

 

前回は、技術の発展によって何でもできるようになっていく世の中で、何事も効率化を図っていく薫と、面倒なことの温かみを大事にしている、主人公ユッコの成長過程を描いた朝井リョウ先生の『ままならないから私とあなた』(文藝春秋)を紹介しました。

 

ta-sugi-na.hatenablog.com

 

この作品には、実際に機械の発展によって今まで一部の人しかできなかったものが誰にでもできるようになることの寂しさ、なども描かれていました。

 

作品とは関係ありませんが、女子とのメールなんかで

Re:Re:

がどんどん増えていくドキドキ感が消えてしまったのなんかは若干寂しく感じています笑

 

勿論LINEなどのツールの方が便利なので、メールのRe:は消えていいと感じる方がほとんどだと思いますが、ユッコが感じたような寂しさ、そして不安を感じている人は多いと思います。

Facebookの広告なんかにも、「10年後に消える仕事」みたいなの出てきますしね。 

 

そこで今回は、

 

技術が人間に取って代わってしまうのか。そして、そのとき人間はどうなっているか?

 

といったことを考えるために、井上智洋先生の『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(文春新書)を紹介したいと思います。

 

この本では、AIの特徴が詳細に述べられており、奪われにくい仕事などについても書かれております。

また、AIが発展したときの社会保障としてベーシックインカムを推進しております。

ベーシックインカムは、社会保障や年金のように特定の人達にだけ支給されるお金ではなく、国民全員にお金が支給される制度ですね。

 

AIやディープラーニングってなんとなく聞いたことはわかるけど詳しく知りたい

といった方にとてもおすすめです!

それでは、紹介していきます!

 

人工知能は人類全員を幸せにするか 一部の人のみを豊かにするか

 

井上先生は、人工知能を学んだマクロ経済学者」でありクロスオーバー的に物事を考えられる方です。

人工知能の出現によって経済がどう変化していくか、ということが述べられております。

 

事務作業や肉体労働がAIに変わっていくことは、みなさん予想されていると思います。

やっぱり一番議論が分かれているところは、

AIはバッハやピカソといったような芸術作品を作れるか?

という所だと思います。

 

僕は、

人間の感性も脳の信号パターンを解析してしまえば再現可能だ

と考えていたのですが、どうやらそう簡単な問題でもないようです。

 

AIの手法は「全能アーキテクチャ」と「全能エミュレーション」の大きく二つの特性に分けられます。

 

本書の中で、井上先生は

「全能アーキテクチャ」は、新皮質、基底核、海馬などの脳の各部位毎の機能をプログラム(モジュール)として再現し、後で結合する方法を取ります。

「全能エミュレーション」は脳の神経系のネットワーク構造の全てを(あるいは脳を分子レベルで全て)スキャンするなどしてコンピュータ上で再現します。

 と述べられています。

 

僕が想像していたのは、どうやら「全能エミュレーション」のようですね。

このように、AIと一口によっても違いがあることや、それによって来るべき未来が変わってくることが詳しく語られています。

 

また、「生命の壁」という言葉を用い人間とAIの違いについても述べられております。

一例を挙げますと、AIが「体」を持っていないことによる人間との違いがあります。

つまり、身体感覚によるひらめきなども脳に影響を与えていると考えられるため、体を通した感覚的なところにAIと人間の違いが現れるというものです。

 

このように、AIの特性や人間との違いについて書かれています。

そして、それらを踏まえた上で、どういった職業がAIに奪われていくか、またAIは芸術作品を生み出すことができるのか、といった議論へと発展していきます。

 

今後の経済や技術の推移が気になる方や、単純にSFが好きな方なども必見だと思います!!

AIが発達したときの社会保障

また、AIがどう社会を変えるかということだけでなく、経済学者としての観点から、AIが普及した時代の社会保障としてベーシックインカムを導入すべし!

ということを述べられています。

 

機械が人間の仕事を奪っていった場合、働きたくても就職先がない人たちと、機械によって会社を経営している資本家に分かれます。

機械が冨を生み出し続けていくことで資本家は富を得ることができますが、労働者は働き口がないので賃金を得ることができなくなります。

 

そうしたときのために、ベーシックインカムにより、全員にお金をばらまくことが必要というものです。

 

「全員にお金をばらまく財源なんてない」

とおっしゃる方もいると思いますが、それは問題にならないことなどを日本経済の仕組みなどと合わせてわかりやすく説明されています。

 

ベーシックインカムについては、より詳しく書かれている井上先生の本もあるので、そちらも読んで勉強したいと思います。

 

まとめ

今回紹介した本では、メイントピックとして

AIの発展がどう経済に影響を与え、そうした未来ではどのような経済政策が必要か

といういことについて述べられています。

産業革命の背景などとも関連させながら書かれているため、技術の発展が世の中に与える影響を学びたい方にもとてもおすすめな本です。

気になった方はぜひ下記から購入してみてください!

 

 

 

朝井リョウ『ままならないから私とあなた』 効率か人間性か

こんにちは!たーすぎです!

 

昨日は朝井リョウ先生の『レンタル彼女』を紹介しましたが、今日は表題タイトルにもなっている『ままならないから私とあなた』をさっそくですが紹介いたします!

 

機械か人間か

メインの登場人物は、

  • 幼少期から効率を重視し、その特性を活かし発明家として成長していく
  • 一見無駄に思えることの温かさを大事にしながら生きる、主人公ユッコ

の二人です。

 

お互いの考えに少しずつ疑問を持ちながら、小学生から大学院卒業の年までの成長過程を描いていきます。

まさに、AIなどの発展によって”人間らしさ”が失われてしまうのでは?

という議論が活発になってきた現代を描いているとも言えますね。

 

理工系院生の端くれとして、AIと人間、みたいなテーマはかなり長く語れてしまう部分はあるのですが、それよりも一番良いと感じたところを紹介したいと思います。

 

人の感情まで効率化しようとする薫が、ユッコに対して

「好きってどんな感じ?」

的なことを聞きます。

それに対するユッコの返答が僕はとても良いと感じたので、こういうちょっとむず痒くなるようなやり取りが好きな方は、是非読んでみてください!

 

題材にテクノロジー要素が入っていても、心の底から湧き出てしまう、純粋な感情をそのまま文章に著せるのがやっぱり朝井リョウ先生の良さが出ている作品だと思います!

 

感想&まとめ(ネタバレなし)

 

魔法少女リリカルなのはA’s』というアニメで、主人公高町なのはがこう言っています。

「永遠なんて、ないよ。みんな変わってく、変わっていかなきゃ、いけないんだ」

結局これにつきるんだと思います。

 

じゃあ、自分ががんばってきたことが機械で代用できるようになったら、今までやってきたことは意味がなくなるのか?

これはそういうことでもないと思います。

 

アメトークの読書芸人でも紹介された、平野敬一郎先生の『マチネの終わりに』(毎日新聞出版)にこういうセリフがあります。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える」

 

つまり、もしその時点で悔やんでも、その後何かを成し遂げれば、

「ああ、あのときがんばったのは無駄じゃなかったなあ」

と思えるでしょう。

 

たぶん、朝井リョウ先生的には

「何でもかんでもできるようになっちゃうのは違くね?」

的なことが言いたかったんだと思いますが、機械で何かができるようになっても、たぶん新たなできないことが出てくるので、そしたら切り替えて新たなことを頑張るしかないんだと思います。

 

全部まとめると、

時代に合わせて変わり続けていかなければいけない。

その過程で努力が無駄になるタイミングが何回もあるかもしれない。

でも、最終的になにかを達成できたとき、

今までやってきたこと全てを肯定することができる。

ということだと思います。

 

この物語は二人が24歳くらいで終わってしまい、ユッコはこれからも自分の努力が色々データ化されてしまうことに戸惑うと思いますが、何かが上手くいったときに、昔の自分も肯定できると思います。

 

感想が多めになってしまい恐縮ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

 『マチネの終わりに』も面白いので、ご参考までに是非!

 

 

 

 

朝井リョウ『レンタル世界』 理想を求めすぎてつらくなっている人へおすすめ

こんにちは!

先日目が痛くて眼科に行き、長時間に及ぶ精密検査をした後、「とっても綺麗な目をしてるわね」と言われ、まったく異常がなかったたーすぎです!

 

僭越ながら今日も本の紹介をいたします!

 

今回は朝井リョウ先生の『レンタル世界』についてです!

 

このお話は、『ままならないから私とあなた』という本の中に収録されている話の一つです。

朝井リョウ先生は桐島、部活やめるってよ』『何者』など映画化された作品も書かれているすごい人ですね!

僕は朝井リョウ先生の大ファンで、長編小説は全部呼んでます。全然関係ありませんが、大前研一さんの本もたぶん全部読んでます。

 

個人的に朝井リョウ作品は登場人物のクズ率が低いことが特徴だと思っています。

基本リア充っぽい人たちが出てきます。

ライトノベルでイケメンが出てきた場合、特殊な性癖を持っていない限りたいてい性格が悪いですが、朝井リョウ作品のイケメンは周りにも気を配りだします。

大体読み始めたときは、

きらきらしすぎて辛いわ……

っていう嫉妬と自分への落胆を合わせたようなカオスな気持ちになるんですが、

そんな感情をふっしょくしてくれるくらい郷愁をそそられる詩的な表現が散りばめられており、青春!って気分になれます。

 

今回紹介する本には、表紙のタイトルにもなっている『ままならないから私とあなた』というお話と、『レンタル世界』というお話が入っています。

 

朝井リョウ先生ということではずれる心配はありませんが、紹介していきたいと思います(長くなりそうなので一つずつ紹介します)。

 

『レンタル世界』 完璧主義の人へ

メインの登場人物は、体育会系ラグビー部出身の大企業社員です。

そして、明るくて礼儀正しい人です。

もう、その時点でリア充感MAX、というかめっちゃすごい人ですよね。

この人は、仕事もバリバリして、私生活の飲み会なんかでも面白く周りを盛り上げる、完璧とも言える生活を送っています。

 

そんな人が最近流行の「レンタル彼女」に一目ぼれします。

しかし、レンタル彼女というビジネスを生理的に受け付けない主人公はどうしていくのか……

といったお話です。

 

この話を読み終えたとき、僕は松井秀樹選手の話を思い出しました。

松井秀樹選手は、中学二年生くらいから他人の悪い口を一切言ってないらしいです。

この例を元に、「何かを成し遂げるような人になりたければ、生活態度から改めなければいけない」

ということはよく言われている気がします。

当たり前ですが悪口は言わないほうが言いに決まっています。

それに、アウェーでの試合や接線では気持ちが大事になってくることもあるでしょう。

そう考えると、練習以外の私生活から勝負は始まっていると言えそうです。

 

でも、松井秀樹選手はめちゃくちゃアダルトビデオが好きらしいです。

さすがに誇張されていると思いますが、55000作品以上購入したことがあるとまで言われています。

アダルトビデオを見ることはもちろん普通のことですが、社会的視点でみたとき、この行動を模範的か、もしくはクズかで分けたら、クズよりの行動ですよね?笑

 

なにが言いたいかというと、すごい人でもすごい時間帯とクズの時間帯があるのです。悪口をまったく言わず、通常のプロ野球選手よりもすごい時間帯が長い松井選手でも、やっぱりクズの時間帯はあるのです。

 

だから、こんなこともできないなんてアタシはもう何をやってもダメだ、とか、普段からもっとちゃんとしなくちゃ……とか思う必要まったっくないってことですね。

 

まとめ

普段からがんばっている人には、すごい人でも完璧ではない部分があるから気を張りすぎなくていいということ。

僕のようなクズには、改善してかなきゃいけない点は山ほどあるにしても、すごそうな人が言っていることがすべてではない

ということを教えてくれるお話です。

気になった方は是非下記から購入してみてください!

 

三谷宏治『マンガ 経営戦略全史』 「戦略」って語れると最高にクールだよね

こんばんは!たーすぎです。

まだまだ操作には慣れませんが、昨日に引き続き本のことを書かせていただきます!

おかしな点等ございましたら、ご指摘いただけますと幸いです、、

 

今回紹介するのは、PHP研究所から出版されている三谷宏治さん(ボストンコンサルティング出身)の『マンガ 経営戦略全史』です。革新篇と確立篇の二冊がありますが、まとめて紹介させてもらいます。

 

「企業戦略」という難しいトピックなので、やはり大抵の本では難しく書かれていると思います。

しかし、この本では、マンガで概要を掴ませてくれたあとに、文字での要約が書かれているため、言葉だけではイメージしづらいこともとてもわかりやすくなっています。

 

そこで、この本はこんな方にお勧めです。

  • 経営戦略とかマーケティングって、なんとなくわかりそうだけどちゃんと言葉で理解したいという方
  • 色々な主張があるけど、誰がいつ何を言っていたのか整理したいという方
  • 最近有効だと言われている戦略を知りたい方
  • 就活中で、企業戦略の説明などを深く理解したい方。また、グループディスカッションの際に「SWOT分析しましょう」「PPM書きましょう」と言う就活生を張っ倒したい方
  • 僕と同じような厨二病体質で、「戦略」という言葉を聞いただけでもうドキが胸胸な方

などなど

 

それでは、面白いところ、役に立つところ、の二つを具体的に説明していきます。

戦略というのはそもそも面白い

いや、それじゃなんの説明にもなってないだろww

と思うかもしれません。

しかし、少年・青年漫画を考えてみたください。

クロサギ』『ライアーゲーム』という頭脳戦を描いた漫画は実写化されるほど流行りました。

デスノート』に至っては流行りすぎて、定期試験のたびに「カンニングして∼」「じゃあポテチ買ってきてやるからその中にスマホ入れれば?」というネタが横行しました。

頭脳戦をメインにしていなくても、『神様の言うとおり』に代表されるようなデスゲーム系漫画から『キングダム』みたいな戦争ものまで。

やっぱり最近面白いと言われているものには「戦略」(まあ戦術も)要素が入っていると思うんですよね。

 

つまり、こういう状況を打破するために、こういう戦略を打った、という話はそもそも面白いのです。

もちろん役に立つ

面白いというだけで読むに値すると思いますが、ビジネス本なので役に立ちます。

実体験から言うと、ビジネスマンの方が書かれた記事や、お話が理解しやすくなりました。

というのも、やはり専門用語や略語(CRM)などを多く使われるので、言葉を知っていないと難しかったためです。

この本を読むまでは、アルファベット3文字でどれがどれだか分別しづらいなと思っていましたが、漫画を合わせて読むことで印象に残りやすかったです。

それでも忘れてしまう部分もありますが、総まとめ年表・人物紹介が載っているので簡単に調べられます。

 

また、コトラ―、ポーター、そして最近いけいけどんどんなAmazonさんの創業者、ジェフ・ベゾスの考え方や、何が革新的だったのか、ということがわかります。

そして、2016年に出版された新しい本なので、最近トレンドとなっている企業戦略もわかります

 

まとめ

この本は、「戦略」というものを楽しみながら勉強できるという優れものです。

ふとした会話でジェフ・ベゾスの考え方とか話せたりしたらカッコいいと思うんですよね~~笑(※僕はいまのところ披露できていませんが、、)

 

興味を持っていただけた方は下記をクリックして詳細をチェックいただけますと幸いです!

 

貴重な時間を割き、お読みくださいましてありがとうございます!

 

竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』 ラノベ出身作家の真骨頂

皆さんこんにちは!

ta-sugi-naことたーすぎと申します。ほぼそのままですね。

現在暇なニート系大学院生をしており、本ばっかり読んでます。

 

人に貸した本を「面白かった」と言われるのが楽しくなってきたので、是非皆様にも「面白い」「役に立った」と感じていただければ幸いです。

感想もシェアしたいので書いていきますが、ネタバレはしません。

 

それでは、さっそく本の紹介をしていきたいと思います!!

 

今日紹介するのは、竹宮ゆゆこ先生の『砕け散るところを見せてあげる』です。

ご存知の方もいらっしゃるように、とらドラ!』『ゴールデンタイム』といった超名作アニメの原作者ですね。(ちなむとリンダ推しです)

 

今回は、ラノベレーベルではなく新潮社からの出版となってます。

 

気になる内容は、高校でいじめられており、謎の多い家庭環境を持つ少女を普通の高校生が助けようと奮闘する、というお話です。

 

うげぇ……なんだか重そうやん……。と思った方もいらっしゃるかもしれません。

暗いシーンとかって、読んでるだけで辛くて中々ページをめくれないこともありますよね、、

 

しかし心配はいりません!

ラノベ作品に多くみられるユーモア溢れた文体のおかげで悲壮感が漂いすぎることなく先に読み進めることができます。

また、主人公である濱田清澄くんはとてもいいやつですが、特に優れた取り柄は持っておりません。

そうした主人公が一生懸命頑張る姿につられてこちらも前へ前へとページを進めてしまいます。

 

それでもたしかに、少女の謎が徐々に明らかになっていくたび、悲痛な思いが胸を打ちます。

うぅ……かわいそすぎる。も、もう読み進められないーーー、と感じる直前!!

 

クスリと笑える文章があらわれ、私達の心のHPを回復させてくれます。

 

これをテレビ番組などで考えてみてください。

政治家の方々がものすごく丁寧な言葉で、一生懸命問題を指摘しているとします。

勿論しっかりしたことを言っている場合がほとんどだと思いますが、正直そうした話を真面目に聞く人は少数だと感じます。なんなら「こいつちょっとイラッとするな」くらいの印象を持つかもしれません。

 

でも、同じようなことをマツコ・デラックスさんや、有吉弘行さん達が言っていたら?

そもそも話に笑えるところがあるから長時間聞いていても苦にならないし、なんだかものすごく正しいことを言われた気がして納得してしまう。

そいうことは僕以外の方にもあると思います。

 

この本は、ゆうなれば小説版マツコ・デラックスくらいの面白さと、説得力があります。

 

難しい議論なんて興味ない。

かといってただ面白いだけの本を読んでも、読了後になんだか寂しい気持ちになる。

そんなときには、迷わずこの本でしょう。

 

面白いから簡単に読みきってしまう。

でも、難しいトピックも扱っているから「めっちゃ面白かった」だけで終わらず、なんだか少し、自分が良い奴になれた気がする。

そんな二つの効用が得られるとってもお得な本です!

 

文体が会話のように軽いという特性を活かし、シリアスな話をライトに描き切った、ラノベ作家の新たな形!

個人的には、ラノベ出身の方がこうした作品を描いたことも興味深いです。

 

被爆した広島を描いた『はだしのゲン』のように、向き合うべき問題とストーリーをコラボさせた作品はありました。

 

しかし、ユーモアをたやすことなく、難しい問題を描き切っているという点でこの作品は新しいと言えます。

そのおかげで凄惨なシーンなどを挟んでも最後まで読むことができます。

 

でも、ユーモアを入れることで、本質からかけはなれたことが表現されのでは?

 

そう主張する方もいらっしゃると思いますし、その意見自体は僕も賛成です。

しかし、いきなり真正面から現実の問題と向き合うのはとてもハードルが高いです。

それができる英雄みたいな人もいるとは思いますが、それは少数で、大抵の人はできないと思います。

一段目の段差が高すぎる階段は、問題の解決というゴールまで登れる人はいません。

最終的にめちゃくちゃがんばる濱田清澄も、隠された上履きをこっそり拾っておいてあげるという小さなことから始めるのです。

こうした作品が出て行くことで、段差が細かくなり、やがて誰もが難しい問題からと向き合って生きていけるようになるのではないでしょうか?

まとめ

今回したのは、目をそむけたくなるような難しい問題を、ちらっと横目でみて、ほんちょっとだけ立ち向かう勇気をくれる。

それでいてエンターテインメント性に溢れた素晴らしい本です!

 

参考になっていれば幸いです。